熊本県荒尾市の小岱山の麓にある小代焼ふもと窯。
1968年に井上泰秋さんが開窯しました。
広大な敷地手前にはギャラリー店舗があり、そこを越えていくと作業場と大きな登り窯ががあります。現在は息子の尚之さんとお弟子さんで作陶しています。
小鹿田焼で有名な唐臼ですが、ふもと窯にも唐臼があり、釉薬の灰を突いています。
土も、釉薬に使う藁も周辺で採れるものにこだわりながら、父の泰秋さんが伝統的な小代焼を作り、息子の尚之さんがスリップウェアの技法で新しい日常に合ううつわを作っています。
スリップウェアを作っているのは”売れたから”と仰る尚之さん。気さくで、声が大きく、優しい尚之さんはその人柄も人気の秘訣なんだろうなという雰囲気の方です。
おしゃべりしながらもずっとロクロを回し続け、どんどんどんどん器を作り上げていきます。
板の上に器がいっぱいになった頃を見計らって、すかさず別の場所へ運ばれていきます。
尚之さんは手を止めることなくスムーズに作業がどんどん進んでいきます。
父泰秋さんが作る、伝統的な小代焼はとても釉薬が美しく、存在感があり
息子尚之さんの作るスリップウェアは、華やかで尚且つ、普段使いできる頑丈さがあります。
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