コロナウィルスが渦巻く2020年。初めての仕入れに行きました。目指すは益子。久しぶりに電車での日帰り益子旅は年齢のせいか、なかなかハードでした。関東常総線下館行き2両編成。ローカル線のようですが快速だそう。出だしもゆっくりですぐに止まりそうな速度で走り出しました。やたらブーブー汽笛みたいの鳴ってました。気づけば速度がちゃんと出てて下館到着。下館駅で益子駅まで行く真岡鉄道に乗ります。”まおか”と書いて”もおか”と読みます。聞き分けづらいので、”まおか”と言ってもそんなに恥ずかしくはありません。
ホームの奥に真岡線乗り場があります。電車が来るまで結構待ちます。SLみたいなのも走っているようですが今回はコチラの一両編成。なんかの紙袋の柄みたいな列車です。益子まではまあまあ時間がかかります。
ようやく益子に到着。さすが陶器のまち益子。大きな壺がお出迎え。
「ましこ世間遺産」地域で愛され、将来にわたり守り伝えたい風土・風景・風習・食文化などを指すらしい。
さて焼き物街を歩くこと10分。坂の上にあるのが今回の仕入れ先大誠窯です。
手前が販売スペースで奥に作業場と窯があります。ご挨拶を済ませ奥の作業場へ。窯だし直後、出来立てホヤホヤの器が並んでいました。
大誠窯のみなさんはいつ行ってもイメージ通りの元気な方々でした。6代目、7代目の女性陣がお店で接客をし、奥で男性陣が黙々と作業をしています。そして大誠窯の登り窯!益子で一番大きな登り窯と小さな窯が二つとピザ窯があります。
この日はコルシカ島から来たという陶芸家カップルがお手伝いに来ていました。小そうな島ですが陶芸家が何人かいるそうです。
そんなカップルと共にお昼を用意してくださいました。
もちろんうつわは大誠窯。お昼を頂いたら7代目誠一さんが「火のある暮らしは良いですよねえ~」と、作業場の囲炉裏に薪をくべて土瓶でお湯を沸かし始めました。
エアコン生活にどっぷりな私は「夏でも焚火するんですね!」と驚いて聞くと「これが一番早いんで」と7代目。最近オール電化にした火のない我が家を思い浮かべながら、素敵だなーと思いました。
学生時代アメリカで過ごした経験がある7代目誠一さん。THE日本男児なお顔立ちからは想像できないほど英語が堪能です。コルシカ島のお二人と何やら英語でおしゃべり。
大誠窯といえばヤギとアヒル。
想像よりヤギがいました。
さてお茶も頂き、残り時間も僅か。バタバタうつわを選び、バタバタお会計をして、バタバタ買い付け終了。バタバタお別れをし、バタバタ駅まで送っていただきました。
帰りに昔ながらの包み方で包まれたアヒルの卵のお土産をいただきました。
駅につき、ようやくホッと一息。
電車の中では昼間の焚火の匂いの余韻に浸りながら帰りました。
そして楽しみにしていたアヒルの卵オープン。ドキドキ。
中はこんな感じなのね。
普段食べてる鶏の卵とは食感も味も違くて美味しかったです。
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