【仕入れ日記】秋田県・中嶋窯

10月後半。初めてお取引が始まった秋田県の中嶋窯へお邪魔しました。10月ともなると例年は雪が降るかどうかという時期らしく、ダウンコートをリュックに詰めて秋田へ向かいましたがお天気も良く、関東と変わらず暖かかったので一安心しました。まずは空港できりたんぽラーメンで腹ごしらえをし、空港で中嶋窯の中嶋さんと待ち合わせをします。きりたんぽラーメンは想像よりも美味しく大満足でした。

中嶋さんは、空港に行くのが好きだという3人の小学生の息子さんたちと迎えに来てくださいました。(ちなみにその下にもう一人息子さんがいらっしゃいます。子沢山です。)息子さんたちはまだ小学校低学年なのにも関わらず、初めましての私に自己紹介をしてくれたり、お菓子の説明をしてくれたり、とてもしっかりした可愛い3人でした。そんな3人が好きだという近くのジェラート屋で食後の休憩を挟み、工房へ向かいます。自宅でダウンコートの準備をしている時は、まさか秋田でジェラートを食べるなんて夢にも思っていませんでした。

何もない何もないと仰っていましたが、本当に何もない山に囲まれた素敵なところに中嶋窯はあります。

色々な土地を探したそうですが、お子さんがどんどん増えたこともあり、奥さまのご実家の敷地内に4年程前に開窯しました。小道を曲がると到着します。

敷地に入ってすぐ、工房があります。

車を降りて数秒後、空気がとても美味しいことに気がつきました。マスクを外して改めて空気を吸い込んでみるとここ2年ぐらいで一番の空気でした。しかしやはり住んでいる中嶋さんは特段美味しいとは感じないそうです。

工房の中には今年最後の個展に向けて制作中のうつわが沢山並んでいました。忙しい時期は朝から晩まで作業をしているそうです。

ロクロを挽く際はリズムをとるので音のないラジオを聞いて作業をしているそうです。たまに遊びにやってくる息子さんたちは時代の流れに逆行した仕事をしているお父さんの事をちゃんと理解し、テクノロジーの発展を心配しているそうです。

色々なお話を、少し東北訛りの心地よい口調で聞かせて頂いたので、気がつけばすっかり遅くなってしまいました。にも関わらず、せっかく秋田まで来て頂いたので少しでも楽しんでもらいたいと、帰りに温泉にも連れて行ってもらうことに。仕事終わりの奥さまと保育園終わりの末っ子をピックアップしておすすめの温泉へ向かいます。

車中で奥さまと末っ子くんに初めましてのご挨拶を済ませて数十分後、3人で裸で温泉へ。まさか初めましての中嶋さんの奥さまと温泉に入るとは夢にも思いませんでした。もちろん中嶋さんは男性なので一緒には入れませんでしたがサウナにも入って気持ちよさそうにしていました。秋田の温泉は千葉ではなかなか見ない茶系の濁り湯でした。共通の趣味が温泉巡りだという中嶋ご夫妻。平気で何時間も入ってられるそうで、私は早々にギブアップしましたがとても気持ちの良い湯でした。さっぱりして空港まで送って頂き、千葉に帰りました。お酒が好きな奥さまに教えて頂いた、秋田の田沢湖ビールはとても美味しかったです。慌てて選んだ4歳の娘の秋田犬のうんちクッキーも喜んでもらえました。

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