砥部焼・池本窯(愛媛県)/池本惣一



砥部焼の産地、愛媛県砥部町に池本窯はあります。
砥部町は愛媛の松山空港から車で30分程の場所にあり、いくつもの民家に混ざって窯元がポツポツと点在しています。
池本窯もその一つです。




池本窯は池本忠義さんが開窯しました。
忠義さんが亡くなられた後、息子の惣一さんが後を継ぐこととなり、ほぼ独学で技術を習得し現在までお一人で窯を継承してきました。



池本窯のうつわは大きなガス窯と、他の窯元と共同で管理している登り窯で作られています。
砥部焼の特徴として”頑丈さ”がありますが、池本窯のうつわも結構な高さから落としても割れない強さがありました。


買い物が好きだという池本惣一さんは工房の隣で池本古道具店という古道具屋も運営しています。



古いものを仕入れてはご自分で修復してお店に並べています。
取っ手のつまみ部分を白磁で作り替えた古い木製棚も素敵な仕上がりでした。






また、趣味でハイレベルなお菓子を作っていたり、コーヒーも焙煎していたり、何でもご自分で作ってしまいます。
窯元が焼いたコーヒー豆を、窯元がドリップして、窯元の作ったうつわで頂く、という贅沢なおもてなしをしてくださいました。




しっかり楽しみながらも無理なく生活をしているような印象の池本さんは、何だかとても興味深く魅力的な方です。





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