大誠窯(益子) 6代目・大塚邦紀、7代目・大塚誠一




 

文久元年創業

1861年(文久元年)創業。
創業160年です。
ぶ、ぶんきゅうって…?と思い調べてみると、時代は江戸時代の最後の方だそう。
文久の次の次の次が明治です。
江戸時代から代々続いている、すごい歴史の窯元です。






益子最大級

益子で最も大きな登り窯で焼いています。
現在は6代目大塚邦紀さんと息子である7代目大塚誠一さんとお弟子さんの三人で作陶しています。




他にも小さな窯とピザ用の窯も持っています。
「お皿にお肉入れて塩胡椒して窯入れて焼くのが一番うまいんすよ〜」と7代目が美味しそうにおっしゃっていました。






大誠窯の由来

大誠窯は、大○窯というように、その時の窯主の名前一字を入れるというスタイルで、例えば窯主が慎也であれば、大慎窯というふうに窯の名前を変えながら継承されていました。



60年程前から作業場の隣でうつわの販売を始めたことをきっかけに、認知度の問題から大誠窯で統一しています。
あのマツモトキ○シの社長が代わる度に店名が、マツモトキヨオとかマツモトキヨエになっていたらと想像すると少し動揺しそうですが、昔は割と普通のことだったようです。




そんな大誠窯7代目の誠一さんはしっかり誠の字が入っています。
8代目になるかもしれない息子さんにもしっかり誠の字を入れたそうです。




窯をしっかり継承していこうという想いを感じる7代目誠一さんですが、自分の窯の継承だけではなく陶器の街として栄えた益子という街を継承し続けたいという意思も感じました。



今も山から益子の土を掘ってきて、米農家から貰ってきたワラで釉薬を作り、その土地のもの、自然なものを使ったものづくりを心がけているそうです。



自分で精製する土は扱いづらかったり、焼いた時に不具合が出ることも多いので、全てを土から手作りするのは限界がありますが、完全なる手作りを続けています。


□いつもお土産にくださる卵も昔ながらの形で包んでくださいます。



老舗大誠窯!使い心地はいかに…

厚すぎず、薄すぎず。
重すぎず、軽すぎず。
厚みも重みもちょうど良い。
そんな印象です。




細部はツルッと丸みがあり、持ちやすく扱いやすい。
洗い物をしていてもよく「ああーなんか洗いやすいなー」と思います。
注)一部に誠一さんの土から作ったシリーズは重たいものもあります。




なるべく固体差の少ないものを選んでいますが、窯の状態によって個体差が大きいものは結構あります。
しかし、それでも一つ一つが美しく、素敵で、チャーミングです。




そんな個性が光るうつわを楽しみにしていただけると幸いです。
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